しばらくの間、目の前の否定したい現実に目を背けていたが、いつまでもこうしているわけにもいかず、決断しなければならないと覚悟を決めた。
義父母に「おとうさんおかあさんもう‥‥」このぐらいしか言えなかった。果たして伝わっただろうかと懸念したが、続けて心臓マッサージを続けているスタッフに「もう‥‥いいです」と告げた。
その後担当医による所定の確認の後「午後6時50分」と告げられ、私の最愛の妻であり子供達が大好きなママの死亡が宣告された‥‥‥‥
私は、事故や事件に遭ったのと変わらない衝撃を受けたように思った。こんな残酷な形で最愛の妻と永遠の別れだなんて‥‥‥‥子供達にとっても厳しすぎる現実だ。次男はまだ2歳だ。こんな過酷な現実が我々家族に降りかかってくるなんて到底受け入れられなかった。