『ママに会いたい』【死別した家の非日常と日常の話】

2017年12月1日、最愛の妻と死別し、突如父子家庭となり11歳の長男、10歳の長女、3歳の次男の子育てに悪戦苦闘しながら、前に進んだり後ろを向いたり横を向いたりする日々を綴る雑記ブログでである。

けんけん ママに会いたいって‥‥

4/16朝
いつにも増して朝ぐずるけんけん。昨晩は早めに寝ているが、起こしても起きないし、やっと起きて朝ご飯(チョコパン)を食べるが、一言目も二言目も「幼稚園行かない!」と言う。

最近は「ママ〜ママ〜」と言うことが増えてきた。前々からぐずって泣くときは「パパ〜パパ〜」と言っていたのが途中から「ママ〜ママ〜」に変わったりしていたが、それにはあえて目をつぶっていたというか、触れずに過ごしてきたが‥‥

また、最近は「にいに大好き」なけんけんのために、にいにが「お兄ちゃんママだよ〜」と言ったりして、なだめてくれたり、一緒にお風呂に入ったりして助かるが、にいにもなかなか気難しくてけんけんが拗ねたり「にいにキライ」とか言うと本気で凹み、ときには泣いて塞ぎ込んでしまったりする。
けんけんは相変わらずパパにべったりだが、時折にいにと寝たり、ねえねと寝たりして上手に甘えていたが、最近は特に「ママに会いたいママどこ?」と言うようになった。




今でも家の和室にはママの祭壇があり、もしかすると後数ヶ月もすれば、けんけんも残酷な現実に気づき打ちのめされる日が来るかと思うと、私は、仄暗い海の底に沈んでしまいたくなる気持ちになる。だが、けんけんのためだからと言って取り繕ったり、嘘をつき続けることは私には出来ない。そもそもそんな余力は無いのだ。仮に「子供の為にはそうして頑張るしか無い」と言われても、けんけんに「ママどこ?ママに会いたい!」と言われても、平常心を保つことが出来ようか。いや出来やしない。

出かける直前まで、パジャマのままでなかなか着替えさせることが出来ず、いざ着替えさせようとしてもこの日は相当強硬に暴れて手に負えず、泣き叫ぶところむりくり着替えさせた。
仕方ないとは言え、けんけん大泣き(;_;)
しまいには「パパとは行かない!ママと行く!ママと行きたい!」などと言い出す始末‥‥‥‥
「ママはいないからパパと行くんだよ」と半ば強引に連れ出して自転車に乗せる。

自転車に乗ったら乗ったで、けんけん「この自転車はママの!ママは⁉︎」と一層ひどく泣く。(今けんけんを乗せて送迎している子乗せ電動自転車は元々はママが使っていた。ママが亡くなり、パパが乗っていた古い方の電動自転車を買取店に出して処分し、ママの子乗せ電動自転車をパパが使うようになったのだ)
時ここにいたりけんけんの苦しい心情を思うとパパも堪えきれず、泣きながら幼稚園に向けて出発した。




幼稚園に着くと、けんけんは一応泣き止み、自分で歩いて保育室へ入った。けんけんを先生に引き渡す際に今朝のぐずりようを話す。先生曰く「周りの子の送迎を見てそろそろ自分に『ママが居ない』と言い出すかもしれない。出来るだけ傷が少なくなる様にサポートする」という。有り難いと思うともに、また涙が溢れてしまう。

この日の夜‥‥‥‥けんけんを寝かせるときに、けんけん「ママは?ママ帰って来ない?」と言うので、私は、思わず「ママはもういない、もう会えないんだ」と言ってしまう。するとけんけんは「ママはお仕事!」「〇〇ちゃんママがそう言ってたよ!」と返答してきた‥‥‥‥
キツい1日のラストに痛恨の一撃を喰らった気分になったが‥‥‥‥うーむ、これでいいのかどうか複雑な気持ちになるも、翌朝、幼稚園へは比較的平穏に送ることが出来た。

(けんけんがママの死を理解する日)いつか来るその日を‥‥‥‥私は耐える自信は無い‥‥‥‥


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