ママに会いたい 最愛の妻との死別

突然逝ってしまい死別した妻への思いを吐き出すと共に、突如父子家庭となり11歳の長男、10歳の長女、3歳の次男の子育てに悪戦苦闘する日々を綴ります。

荼毘

葬儀会場を出てしばらく走る。自宅の前を通ってくれた。妻にとっては本当に本当の最後の自宅だ。次に自宅に連れて帰るのは「骨」なのだ。親の葬儀を順当に執り行うならともかく、またこんな目には二度と遭いたくないと思う。「またこんな目」とはどういうことかは察してもらいたい。「逆縁」など御免だ。ということだ。より一層の悲しみを背負い自宅前を通過する。

また、しばらく走り郊外にある火葬場へ到着した。

これから、妻は焼かれる。最後の最後の対面だ。
私から順に焼香をする。焼香を終えると、荼毘に付される。妻の棺を炉の中へ運び入れるのだ。

これで終わりだと思うと心臓が締め付けられる苦痛がする。本当に心臓がどうにかなっているんじゃないかそんな錯覚を覚える。

「置いていかないで!」

堪らなくなり膝をつき妻の棺にすがりついてしまった。「妻は死んだ」「火葬」されるという恐ろしい現実が自分を襲ってきた。

この世界に生きてきてこんな辛いことってあるのか!幼い子供達がこんなにも早く母親を亡くす。こんなことってないだろう!どうして!地獄に堕ちたかのような苦しさを感じた。炉の中に一緒に入って一緒に焼かれてしまいたい。今すぐ死んで後を追いたい。この時ばかりは本当に真剣にそう思った‥‥‥‥‥‥





だが、炉の中に入っていく妻の棺を、私は泣きながら崩れ落ちて見送ることしか出来なかった‥‥‥‥そして父と義父に両脇を抱えられながら、他の親族と一緒に移動させられた。

火葬には1時間半程時間がかかる。その間で、いわゆる「精進落とし」料理を親族に振る舞う。妻のお兄さんつまり義兄に挨拶・「献杯」の発声を頂き皆で会食をする。妻の分もあるので、最近夜一緒にビールなどのお酒を晩酌していたので妻の分もグラスに注ぎ、一緒に飲むことにした。でもそこには妻はいない‥‥‥‥

お酒に逃げているのだろうか‥‥でも正気ではいられない。そう思った。結構飲む。妻の分も飲んだ‥‥‥‥

時間が来た。収骨をする。最初は危ないので私と父、義父の3名で立ち会う。出てきた‥‥‥‥棺が乗っていた台車だけだ。妻の棺があった空間にはまだ火が燻っており、白い物体が散乱していた‥‥‥‥妻の骨だ‥‥‥‥妻の身体は焼かれてしまった。着せたドレスも何もかも灰になり骨だけが残った。そして、収骨をする場所へ移動する。





後方遠くから泣き叫ぶ声が聞こえる。この数日間私にずっとベッタリだった次男だ。出棺移動の車中はなんとかなったが、限界だったようだ。収骨前の確認は高熱であり危険なので私と父義兄の3人に絞るため置いてきたのだが、まだ2歳児ながら周囲の大人の制止も全く聞かずに駆け出して近寄って抱きついてきた。

そうして全員が揃うと、骨壷に骨を収めることになる。残った骨の部位について説明を受けながら皆で専用の器具で骨を掴み骨壷に収めていく。人の死とは・火葬とはなんて呆気ない(実際のところ火葬は非常に高熱で時間をかけるので呆気ないというものではないが)のだろうかと思った。通夜告別式・荼毘と全行程が終了したことになるが、あっという間に終わった感じだった。

この後、また、葬儀会場に戻り、親族控室の撤収、来て貰った親族へ最後の挨拶をして帰宅をする。妻の遺影と骨壷を持って。
一連の行事の最後に葬儀屋が自宅の祭壇を設置してくれた。

会葬者は200人余り、職場、近所の方、子供達の小学校関係者等沢山の方に協力して頂いて、通夜告別式を執り行うことが出来た。本当にそれぞれ全ての方に感謝をしたい。ようやく終わった‥‥‥‥終わってしまった。そう感じた。これから先どうしようかというか先のことは全く考えられなかった‥‥

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これを書いていて、オリンピックフィギュアスケート男子羽生結弦選手の金メダル、宇野昌磨選手の銀メダルのニュースかわ飛び込んで来ました。悲しいブログを書いてる最中の嬉しいニュースに感極まり涙が出ました。本当におめでとうございます。