12月5日。この日は妻が家にいる最後の日だ‥‥正確には明日午前に葬儀場に向けて出発をする。家にいる最後の夜だ。もちろん生きてはいないわけだが、一緒に家で過ごす最後の夜になると思うとまた悲しさが襲ってくる。
連日の弔問客に「最愛の妻が亡くなったことはものすごいショックです。葬儀まで数日ですが、いまのこのときのまま時が進まずに葬儀の日が来ないことを願わずにはいられません。妻がここに居てくれるので。葬儀の日が来るともう本当の本当にお別れの時なんだと思うと時間が止まって欲しいのです」などと恥ずかしげもなく話した。今回の題名にある通りである。
時間が止まってずっとこのままならまだいいのに‥‥‥‥妻と一緒に永遠に眠りたい‥‥妻が居ない世に興味は‥‥‥‥‥‥子供達がいる。私が居なくなったら子供達が確実にまた不幸になってしまう。それだけは避けたい。
妻の側で眠りたかったが子供達もいる。「ママお休み」と妻に声をかけ子供達と寝室で休む。明日は通夜、明後日は告別式だ。通夜告別式に全力を注ぐつもりだ。