『ママに会いたい』【死別した家の非日常と日常の話】

2017年12月1日、最愛の妻と死別し、突如父子家庭となり11歳の長男、10歳の長女、3歳の次男の子育てに悪戦苦闘しながら、前に進んだり後ろを向いたり横を向いたりする日々を綴る雑記ブログでである。

12月1日妻が倒れた(2)

    妻が意識不明の重体(心肺停止)である連絡を受けて、職場だったため離れた距離の場所にいることを絶望感とともに告げ、とにかく駆けつけることにした。職場の上司に伝え、帰らせてもらうことになったが、妻の重体を知り動揺する私に「こんな時こそしっかりしなさい」と言われたが「そんなの無理だ」と思うも、すぐ送り出してくれたことに感謝しつつ職場を出た。

    駆けつけるのに時間がかかるため、情けなくも思ったが双方の両親に先に病院に向かってもらうように伝えた。「重症である」としか言えなかった。

    向かってる電車内で「喘息 死亡」で検索すると‥‥厚生労働省人口動態統計によると、喘息による死亡者数と人口10万人あたりの死亡率は、平成28年1,454人(1.2%)というデータが出た。小児と高齢者に多いのだろうと思ったが決して低くはない数、率だと感じた。だが、まさか妻がそんなことでとは思いたくなかった。息を吹き返してくれるんじゃないか。はたまた誰かのタチの悪い冗談・嘘・ドッキリじゃないか、何かの間違いであって欲しいと祈るような気持ちで向かった。