『ママに会いたい』【死別した家の非日常と日常の話】

2017年12月1日、最愛の妻と死別し、突如父子家庭となり11歳の長男、10歳の長女、3歳の次男の子育てに悪戦苦闘しながら、前に進んだり後ろを向いたり横を向いたりする日々を綴る雑記ブログでである。

当時まだ2歳の次男けんけんの心臓検査(2017年12月の出来事)

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前述の続きになる。

2017年12月中旬の週末、何とか検査の予約が取れた。朝次男を少し寝不足の状態にして病院へ行く。

予約時間より前に病院へ行き、受付の後控室でまず鎮静剤のシロップを飲ませて、眠らせた状態にしてエコーと心電図の検査をするのだが‥‥‥‥

春先にママと一緒に来たときのことを思い出した‥‥‥‥あのときは、鎮静剤を飲むまでが大変だった。

まず一通り暴れ、疲れた頃鎮静剤のシロップを飲みやっとこさ寝たので何とか検査を受けれた。

ちょうどパパへの反抗期の真っ最中のため、抱っこはもっぱらママだった。パパが変わろうとすると起きて愚図るので仕方なかった。

さて、今日はどうか、大好きなママを喪い 、パパにベッタリになったとは言え‥‥‥‥


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看護師さんがシロップを持ってきて、パパが抱っこした状態で飲ませようとしたら‥‥‥‥

シロップ?えぇそんなもん飲みませんが?と言い出しそうな剣呑とした顔をしたかと思えば暴れる暴れる。

シロップは残念ながら口にはほとんど入らず溢れていき「お前ら謀ったな❗️」と戦国武将のように激昂し、火がついたように泣き出し、暴れまくった。

とは言え「抱っこ」必須の状態が変わるわけではなく抱っこ状態で泣き叫び暴れまくられる。どうにも手がつかない状態になったので‥‥

看護師さんが、奥の手ということで「(鎮静剤の)座薬を入れましょう」と言い、部屋を変え落ち着いたところで座薬を入れる処置をしてくれた。

座薬注入後数分で、ぐったりとろ〜んとしてきたのでこれならと思い抱っこし続けて寝かせた。


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検査室へ連れていき寝かせた状態で、検査技師に引き渡し検査をお願いした。まずエコーからやると言う。

外で待つように言われ、一抹の不安を感じた。次男は眠りが浅くなって半覚醒状態になったときにパパがそばに居ないとすぐ目を覚まして泣き叫んでしまう。

その恐れがあると感じたが、狭い検査室の中、部屋を暗くして行う検査、技師も女性だし為すすべなくお任せした。

私も疲れが出てうとうとしながら、2~30分経った頃に、検査室の中から、次男の泣き声が聞こえ、ドアが開いた。

私は検査が全て終わったのかと思ったが、エコーしか終わっていないと言う。

心電図検査に移ろうにも暴れていて、仰向けに寝かせて器具を装着出来ないと検査出来ないのだと‥‥‥‥

そこはプロだろう。起きないようにやってくれよ‥‥と思ったが、仕方ない。

私が抱っこして添い寝するなど色々試してみたが、そもそも仰向けに寝ないことには検査が出来ない。

起きていても仰向けになってじっとしていてくれれば検査できるが、そこは2歳児、しかも母親の死を目の当たりにしてわずか2週間、しかも母親が亡くなった同じ病院。不可能だった‥‥‥‥


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当初からだいぶ時間をロスしており、まもなく昼だった。今日は検査のみで診察の予定はないが、諦めムードが漂い出した。

「心電図は後日改めてにしては」などと言いだされたが、年内のうちに検査を終えその結果を踏まえて医師の診察・診断書の受領・保育園に提出をしなくてはならない。

検査の予約を再度入れる余裕など無い。そう感じた。

「何とかならないんですか?また後日改めてとか言われても困ります。最後までやって下さい。」

私も事態に困惑したが、粘りに粘った。今日検査が完了して初めて年内診察・診断書作成、受領提出への道が開けるのだ。

粘った結果看護師から「点滴を打って検査できるか検討する」と言われた。ただ、点滴は効果が高い反面、そう簡単に覚醒しないという。

眠らなくてもぼーっとした状態になり検査できるが、鎮静効果が解けて覚醒しなければ泊まりになる(入院)かもと言われた。私は次男の身体に与える負担も考えたが、点滴をお願いした。


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医師の指示・管理下じゃないと出来ないということで医師の手が空くのを待つ。医師の診察の予約じゃなく無理矢理ねじ込んだ形になるので恐縮したが、とにかくやって頂けるということで医師にお願いし、点滴を打ってもらった。

鎮静剤を点滴で直接投与したことになり、効果はすぐ現れ、検査技師が心電図検査に取り掛かった。

結局完全には眠らず、泣きながら意識が不鮮明になった状態で虚ろに薄目を開けてこちらを見ていた。思わず「辛い思いをまたさせてしまった」と思い泣きたくなるが、何とか堪えて検査が終わるのを待った。

心電図検査は数分で終了となり、後は覚醒するのを待つだけとなり、また移動し、小児科の一室に移った。

当初から眠らず、目はだんだん覚めてきていたが身体がフラフラしており、横にならせ安静にしながら付き添った。そこにはモニターがあり、アンパンマンの映像を見せながら回復を待った。


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当初から泣き叫んでいた疲れもあっただろうが、なぜか次男が

「決して病院では眠りたくない」

という固い決意でもしているんじゃないだろうかと思うほど眠ることはなく、むしろ意識は早くに鮮明になり、アンパンマンを見ながらも早く帰りたい帰りたいと抵抗を示すようになった。

しかしながら意識とは裏腹に身体の方は覚醒しておらず、フラフラしておりまともに立って歩くことは出来ない様子だった。

どうせ抱っこなら変わらないとも思ったが、医師から帰宅の許可が出るまで辛抱強く待った。

日が傾き、夕方になろうとしていたところ、次男はやっとシャキッとしてきて、医師から帰宅の許可が出た。

今後は、検査の結果を受けて年内(年末になった)担当医の診察・診断書作成になる。

結局担当医の都合で診察は年末になってしまったが、こちらの事情を組んで頂き、担当医の診察後すぐに診断書は作成して頂けるということだった。

そもそも検査結果次第だが、通常の保育園生活の可否がどうなるか不安だったが、診察は後2週間近く先となった。やるべきことはやったのでひとまず置いておこうと思った。

続き
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